雪原を舞うスノーカイトとは?

スノーカイトは、大きな凧(カイト)を操りながら雪原を駆け巡るウィンタースポーツです。
海上を駆け抜けるカイトボード(カイトサーフィン)の雪上版とも言えます。

そんなスノーカイトの魅力は、雪山や凍った湖など、雄大な自然を舞台にしたダイナミックな滑走体験にあります。
風を利用すれば、斜面を登ったり、ジャンプで空高く舞い上がったりすることも自由自在です。

スノーカイトは、日本では2000年代に広まった比較的新しいスポーツです。
2004年、新潟県小千谷市の雪原「こーだっぱら」で開催された日本初のスノーカイトイベントが全国的に知られるきっかけとなりました。
このイベントでは、速さを競うスノーカイトクロスと、華麗なトリックで魅せるフリースタイルの2つの競技が行われます。
それぞれのポイントを合算し、総合優勝者が決定します。

長野県などでスクールを実施

スノーカイトを始めるなら、まずはスクールに参加することをおすすめします。
長野県に拠点を置くカイトボードとスノーカイトの専門店「エックスフライ」では、スキーシーズンにスクールを開講しています。
初めてスノーカイトに挑戦する方から、さらなる高みを目指すベテランまで、各レベルに合わせたプログラムが充実しています。
基礎をしっかり学びたい方も、雪山のバックカントリーに挑戦したい方も満足できるでしょう。

スノーカイトは、海上でのカイトボードに比べて比較的簡単です。
そのため、夏のカイトボード挑戦の前の練習や、カイトボーダーのオフシーズンのトレーニングとしても利用されています。
ただし、スノーカイトは雪面や風の状態によって難易度が大きく変わるため、海でのカイトボード経験者でも一度は専門家の指導を受けることをおすすめします。

エックスフライでは、1日単位の「講習」と週末に泊まり込みで学ぶ「スノーカイトキャンプ」の2種類のスクールを実施しています。
講習では、その日の雪や風のコンディションに応じて、スキーを使う場合はカイトを操りながら滑ること、スノーボードを使う場合はカイトのパワーでスタートすることを目標に練習します。
ただし、これは中級者用ゲレンデを滑り降りられる程度の技量の持ち主に限られます。
スキーやスノーボードが滑れない人は、まずはそちらをマスターしましょう。

スノーカイトキャンプは、週末を利用して2日間集中講習が受けられる便利なセットです。
希望者には、フィールドに隣接した宿泊施設を割安で紹介しています。
スキーでスノーカイトを始める方は1~2日、スノーボードの場合は2~3日ほどの講習で、一人で滑れるようになることを目指します。
カイトボード経験者は、1日で自由に滑れるようになる方もいます。