FIGパルクール世界大会の特徴

パルクールは、跳ぶ・走る・登るといった行為を自身の身体ひとつで行うエクストリームスポーツの代表格です。
都会の街中を颯爽と駆け抜けたり、自然の山々の中を身体ひとつで飛び回ったりと、とても迫力があるスポーツになります。

そんなパルクールにも数多くの大会やイベントがありますが、世界規模の開催ということで注目されたのが「FIGパルクール世界大会」です。
記念すべき第1回の大会は、2022年10月14日~10月16日まで東京の有明アーバンスポーツパークで開催されました。
この3日間にわたり、男女それぞれで「フリースタイル」「スピード」の2種目のメダルイベントが実施され、世界中から多くのパルクール選手が参加してそれぞれの技を披露し見る人々を魅了した大会になりました。

FIGパルクール世界大会の魅力

FIGパルクール世界大会の第1回では、フリースタイルとスピードの2種類の競技が開催されました。
フリースタイルは、世界中のパルクールの大会でよく開催されている競技です。
指定されたエリア内で、さまざまな障害物を自分の好きなように使ってアクションを決めていきます。

技の正確性や、動きのつながりを見る流動性、難易度や個性的なコース選択を見る創造性などさまざまな判断基準のもと高得点を競います。
明確な審査基準はないとされているため、いかに自分を審査員に強くアピールする競技ができるかが勝利へのカギとなるのです。
今大会の女子フリースタイルでは、国内を代表するパルクール選手である山本華歩さんが準優勝の快挙を成し遂げました。

スピードは、コース内に設置された障害物をかわしながら、スタート地点からゴール地点までを駆け抜ける種目です。
明確にタイムを競う種目になるため、勝敗をつける種目としてはとても分かりやすいものになっています。
的確に障害物を乗り越えられる技術はもちろん、慎重にコースを進んでいく正確性とタイムを意識したスピード感を両立させなければならないため、選手達が持てる力をすべて出して競技に臨む姿はとても見応えがあります。

パルクール大会の楽しみ方

パルクールは、障害物を乗り越えながら駆け抜けていく姿がとてもクールであり、選手それぞれでプレイスタイルも独特であるため新鮮な気持ちで見続けられる楽しみがあります。
遠くの壁までジャンプして張り付いたり、バーを減速せずに軽々と乗り越えたり、さまざまな障害物を乗り越える光景はとても迫力があります。

身体ひとつでここまで人間は動くことが出来るんだという無限の可能性を見せてくれるスポーツであるため、見る人もとても勇気づけられるものになります。
各選手達がどのように工夫して障害物を乗り越えているのかなど、技術面に着目してプレイを見てみると色々と楽しめるかもしれません。