数々の記録を持つ超人アスリートの
ロス・エドグレイ
強靭な肉体の持ち主
作家、及び競泳選手でもあるエドグレイ選手は、スポーツ選手の家系に生まれました。
大学ではスポーツ科学を専攻し、精神的及び肉体的回復力についての研究などで名誉博士合を取得しました。
競泳選手としても世界大会に出場した経験のあるエドグレイ選手は、エクストリームスポーツにおいて多くの世界記録を獲得してきました。
特に有名なのは、2018年にイギリスのグレートブリテン島一周2,283kmを1日平均12時間、157日かけて泳ぎ切るチャレンジに成功した実績です。
遠泳の道中クラゲに刺されてしまったり、船舶に脅される事もありましたが、途中で断念する事なく単独で泳ぎ切ったのです。
この挑戦について彼は、自身が2020年に出版した著書「The Art of Resilience」で詳細について語っています。
彼の活躍の舞台は水泳のみならず、2016年には一風変わったマラソンにも挑戦しています。
1トン以上の重さがある自動車を引きながら、19時間以上の時間をかけてフルマラソンを走り切ったのです。
この挑戦には、闘病中の子供たちを支援する団体「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト」に寄付金を贈呈するという目的がありました。
その他にも、丸太を担ぎながらトライアスロンコースを完走したり、20mのロープで上り下りを繰り返しエベレスト並みの高さを登ったり、50kgのリュックサックや木を背負いながら裸足で1600kmを走ったり、カリブ海を100km以上泳いだりと、様々な功績を残しています。
「限界の向こう側」を伝える為のエドグレイの挑戦
エドグレイがエクストリームスポーツにおいて数々の世界記録を樹立した挑戦は、どれも強靭な肉体と精神力無くしては成功する事が出来ませんでした。
グレートブリテン島一周遠泳への挑戦時には専属のシェフを付け、毎日15,000kcalものエネルギーを摂取していました。
それでも日々の長時間の泳ぎのせいで彼の体はボロボロになり、首や足、舌までもが過酷な環境によって変形していきました。
それでも仲間のサポートにより何とか一周泳ぎ切ったのです。
無謀とも呼ばれる挑戦に何度も挑むのは、世界記録を手にする為ではないと彼は言います。
不可能だと思われる事を可能にする事で、限界のその先を見るためのインスピレーションになることが彼の望みなのです。
エドグレイが果敢に困難に挑戦し成功する姿を見せる事で、何かに挑戦する前から出来ないと諦めてしまうのではなく、多くの人が「出来る事」の定義を変えてくれる事を願っています。
彼のこれまでの研究の結果と、すさまじい経験と仲間のサポートが彼の強靭な体を支えているのです。