アメリカが起源とされるスラックライン

今話題のスラックラインをご存知ですか?
子供から大人まで一緒に楽しめるレジャー・スポーツとあって、今では全国各地で大会が開催されています。

スラックラインとは、細いベルトのような形状のウェビングを張り渡し、そのライン上でバランスを取りながら楽しむスポーツです。
イメージとしては、綱渡りの低くて短い安全バージョンと言ったところでしょうか。

スラックラインの起源は1960年代、アメリカにあるヨセミテ渓谷で、クライマーが休みの日に遊びで駐車場などに張ってあったチェーンに乗っていたことが始まりと言われています。
それ以降、クライマーのバランス感覚を鍛えるためのトレーニング、またはパフォーマンスとして利用するようになり、やがて「スラックライン」と呼ばれ広く親しまれるようになります。
英語の「Slack」には「ゆるみ、たるんだ」という意味があり、「Slackline」はたるんだ線を指しますので、ただの綱渡りではなく、トランポリンのように弾む動作が加わることが大きな特徴です。

無限の可能性を秘めたスラックライン

日本では2009年に専用ラインが上陸して以降、全国各地で技を競い合うスラックラインの大会が開催されています。
クライミング業界で紹介されて話題となり、スラックライン人口が一気に増えたことが背景にあると考えられます。

通常長さ10mほどのラインを膝の高さに渡し、その上をバランスをとりながら歩いたりジャンプしたり、様々な動きをして楽しみます。
最初は乗るだけで精一杯で、歩くまでに時間を要しますが、歩けるようになるプロセスもまた楽しいものです。
低い位置で短くラインを張れば、小さいお子さんでも安全に遊べるので、家族や仲間たちと一緒に誰でもチャレンジできます。

基本的に屋外で楽しむスポーツですが、環境が整っていれば室内に設置して遊ぶことも可能です。
レジャー・スポーツとしてのスラックラインはもちろん、バランス感覚や体幹を鍛えるトレーニング、運動効果を得るためのフィットネスやエクササイズなど、幅広いジャンルで注目されています。

スラックラインは新しいバランススポーツ

上級者になると、細いラインの上で人間業を超える驚きの動作ができるようになります。
トランポリンのように飛び跳ねてアクロバティックな技を繰り広げるトリックラインや、ビルのような高いところで命綱をつけてするハイラインもあります。

長距離を渡すロングラインで超人技のバランス技を披露したり、海や川など水上で行うウォーターラインも人気です。
2つの場所をラインで結ぶだけというシンプルな遊びながら、その遊び方は無限大となっており、人それぞれ好きな遊び方ができる新しいバランススポーツと言えるでしょう。